Interview 03

インタビュー 03

Toshihisa Hyuga
生産管理本部積算部 工事長 / 1995年度入社
図面から、適切な利益を算出する。

主に、積算という役割を担っています。積算とは、工事費用の算出です。設計図を見て、建設に必要な材料費、施工費などを把握、工事費の合計金額を算出します。工事費だけでは、利益を残せませんから、諸経費や利益を乗せてお客さまに提出する見積書を作成するまでが一連の業務です。会社の全体の売上と利益を決定する重要な役割となっています。

1枚の紙のうえで、どう建てるかをシミュレートする。
1枚の紙のうえで、
どう建てるかをシミュレートする。

建設予算は無限ではありません。要望通りのまま建てると、予算をはみ出す可能性もあります。予算内でお客様の要望を叶え、難しければ交渉しつつ、利益をどれだけ確保できるか。ここが腕の見せどころであり、やりがいでもあります。1枚の図面上でシミュレートした材料や施工方法で、予算通りに建物が出来上がったときには達成感があります。

計算能力も大事だが、現場経験が欠かせない。
計算能力も大事だが、
現場経験が欠かせない。

同じ工事でも、施工方法や使う材料によって費用は大きく変動します。また、資材の相場や工法の知識も必須です。頭のなかでリアルな現場を想像できないと正確な金額の算出が難しいため、現場経験は必須。だからこそ、現場で経験を積むことが、専門性の高い職へのキャリアチェンジにもつながるんです。

現場と積算、両方でキャリアを積み重ねてきました。
現場と積算、両方でキャリアを
積み重ねてきました。

入社して4年間は施工管理を経験、その後に積算を4年間経験しました。また現場に戻って2年間過ごしたあと積算に戻り、原価管理部で9年間過ごしたあと、4年間施工管理をして、現在の積算業務に就きます。現場とオフィスを行ったり来たりする自分は社内でも珍しいほうです。現場で働くだけがキャリアの積み重ね方ではないことを知ってほしいですね。

今後は、後進育成に力を入れたいです。
今後は、後進育成に
力を入れたいです。

キャリア形成においていくつかの選択肢はありますが、自分としてはこのまま積算のキャリアを積み重ねたいと思っています。部としての目標でもありますが、若手を育てたいですね。積算の仕事が向いている人は、粘り強さがある方。一つひとつの資材を確認したり、金額交渉・調整したりする必要があるので根気が必要です。現場経験があっても、すぐ一人前になれることはありません。今でも迷う瞬間は多々あります。その分、何十年とスキルを磨ける仕事ですよ。